キャンピングカー冬篭り準備ーその1:不凍液を配水管系に入れる
寒冷地にお住まいの皆さんは冬篭り準備はどのようにされていますか?
キャンピングカーの冬篭り準備には大きく分けて3つあります
- キャンピングカー内の水周りの配管を水の凍結による膨張から配管破裂を防ぐ処置を取る
- バッテリーを外す
- キャンピングカーにカバーをかけて雪や氷、雨から守る
今日は①の水周りの配管凍結対策をしました。こちらで言うWinterizationです
Winterizationには2つの方法があります
- 圧縮空気を配管に入れて配管内に残っている水を全て排出する方法
- 不凍液を配管内に入れて配管の破裂を防止する方法
どちらの方法も有効ですが
①の方法にはエアーコンプレッサーが必要です
②の方法はエアーコンプレッサーが無くてもOK。但し①に比べて使用する不凍液の量が多くなります
私は今回②の方法を選びました。エアーコンプレッサーを持っていないので新たに購入するより安価に出来る方法だからです。
ただ、長い目で見れば①の方法の方が経済的で短時間で済むかもしれません
水周りの配管凍結防止の基本は凍結する水を可能な限り排水することです。
まず最初にやるべきことは、排水タンク(トイレや台所・シャワー系の排水)を空にすることです。排水は専用の排水設備があるところで行います
次に温水タンク及びキャンピングカー内に装備された上水タンク内の水を排水します
温水タンクの排水はタンクの排水キャップを開ければ簡単にできます
キャンピングカーの上水タンクの排水はタンクの底にあるドレインバルブを開ければ出来ます
そして配水管内の水を予め排水する為にLow Pointというドレインバルブを開けます
Low Pointから配管内の水を排水します
ここまでやれば配管内の排水は全て終わったように思えるかもしれませんが、上記の手順だけでは排水できない水が配管系には多く残っているのです。この残留水が凍結し膨張すると配管に亀裂や破損といった被害をもたらすので、Winterizationは寒冷地では必須です。
私はWintertizationの前にやるべきことが一つありましたので、、まずそれを完成させてからWinterizationに進みました。
やるべき事とは・・・
トレーラに搭載された送水ポンプにバイパス回路をインストールすることです。バイパス回路が無くても上水タンクに不凍液を流し込んでもWinterizationは出来ますが、必要以上に不凍液を使いますし上水タンクに不凍液を入れたくないという気持ちからバイパス回路をインストールしました。
まず、送水ポンプのある場所を探します。これは車外にある給水口の位置を見ればどの辺にポンプがあるか見当がつきます。
私のトレーラはストレージ棚の下にありました
周辺には各配管が密集しています
手順1:温水タンクの配管をバイパスさせる
温水タンクの配管を見ると、給水系と温水を出す系統に分かれているのが見えます。下の写真は給水がタンクに入って、タンクで暖められた温水が出て行くようにバルブが設定されています
下の写真はバルブをバイパスさせるように設定した状態です。これで不凍液がタンク内に入らなくて済みます
RVの不凍液は人体に無害なものでピンク色をしています
使用したのはー50F(-46℃)まで凍結膨張しないグレードのものです
トレーラ内の配水管系に不凍液をいきわたらせる為、先ほどインストールしたバイパス回路の透明チューブを不凍液のボトルに差し込んでポンプで不凍液をくみ上げます
少し時間を置いて(30秒くらい)からキャンピングカー内・外の水周りの蛇口を一つ一つ開けていきます(まず全部の蛇口を閉めておいて一つ一つ順に明けていきます)
最初は透明な水しか出てきませんが、暫くするとピンク色に変わります
次にキッチンのシンクの温水側の蛇口を開けて水の色がピンク色になるまで待ちます
ピンク色になったら蛇口を閉めます
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以前所有していたヨーロピアンでは、床下のドレインとボイラーからの水抜きだけで10数年凍結による破損はなかったです。
アメリカントレーラーは冬に弱いのでしょうか?
Winterizationって、日本でしっかりとやってる人いないような…。
RV用の不凍液の販売もあまり見かけません。
アメリカに限らず凍結地域ではWinterizationは大事ですね。RV用の不凍液はこちらではHard Wareショップで手軽にしかも安価で購入できますよ。今晩の外気温は氷点下12℃です。昨日やっておいて良かったです
使用されている配管がヨーロピアンに比べて硬いので水圧(水の膨張)に対して遊びがないかもですね。
より住宅での水道設備に近いということでしょうか。
ならばカランは金属にしてほしいです。
それにしてもペンシルベニアって寒いところなんですね。
氷点下12℃とか氷点下20℃って私の住んでいるところでは無い気温です。
標高の高いスキー場泊でたまに経験するくらいです。
日本でも北海道くらい気温の下がる地域の人はちゃんとWinterizationを行っているのかもしれませんね。
よろしくお願い申し上げます。
私は全然詳しくないですが、お問い合わせのものは樹脂の青と赤の配管ですね?あれはPEXパイプです。日本では架橋ポリエチレン管と言われているようです。サイズとはパイプの外径の事かと推察します。
架橋ポリエチレン管の呼び径には幾つか種類がありますね。
検索される際のキーワードには、架橋ポリエチレン管、品番の見方、規格、呼び径などのワードを入れると良いと思います。
オンダ製作所のPEX菅品番の見方というページが出てくると思いますが、そこのページが分かり易く解説していました。
https://www.dandorie.com/c10110104/1010403/05_cont_ondakakyo.html